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日々の生活あれこれ。趣味のロードバイクと猫との生活など

ランスとアスタナとエース

正直わかりきっていたし、既にちょっと心ときめかなくなってるけど書かずにはいられない。
今日の発表前は以下のような記事が出ててランスがアスタナ加入ならコンタドール(史上5人目のグランツール全てを制覇!)が移籍なんて記事が出てた。

コンタドールは「彼が言ったことを自分自身の決定の基準にするつもりです。2010年までの契約があるので残留するつもりではあるが、他のチームからかなり良い条件提示を受けている。ブリュイネールは僕が結果を出せると信じているが、彼が名を上げたのはアームストロングとの結びつきがあったからということは否定できない」

ちなみにこの三つ、CNNは違うかもしれないけど、VeloNewsがソースだと思われる。色々なところで記事になってるけど、自転車はあまり広い世界じゃないのでソースの出所はあまり多くなさそうだ。


・・・で現在エースのコンタドールはランスが来てエースに収まるとすれば相当不満でるだろうなぁ。そもそもディスカバリーがあれば今年もツールに出れてたはずなのにアスタナに移籍したらドタバタで出られなくなって・・・その影響もありブエルタとジロで勝てたわけだけども。何にせよ、一般的には勝ちまくった"過去の偉人"が現役復帰なんてあまり例がないわけで、チームとしてもどう扱っていいか分からないでしょう。


自分としてはシマノとずーっと懇意だったランスがどれだけ機材へのこだわり+チームへの影響力があるかが気になる。

Trekフレーム+ボントレガー製品は当たり前としても、現在アスタナはテストをして"選手が気に入ったから"SRAMコンポを使用している。そして結果を出した。サウニエルが消えてSRAMとしては(コロンビアがSCOTTと共に使う可能性もあるけど)トッププロになんとしても使っていて欲しいはずなので、しかもグランツール総合優勝を狙えるアスタナは外したくないはず。

かといってシマノも電動をカンパより先に出す以上、意地でも売りたいはず。そしてランスが使って勝つことが最もアピール出来るではないだろうか。*1

追記

At the show, the industry was buzzing with the news. SRAM’s global communications manager David Zimberoff was one of many excited with the prospect of Armstrong racing next season, especially as Astana is SRAM-sponsored.

“We couldn’t be happier,” Zimberoff said. “It’s a big change for Lance. He was on Shimano for over a decade. A few months ago, when he was thinking about his comeback, he tested it out and was pleasantly surprised.”

復帰を考え出した時に既にSRAMをテストしていて、良い感触を得ているそうだ。よってアスタナはSRAMで決定だろう。これで頑張ってSRAMも日本でのシェアを伸ばしておくれ。


ところで癌との戦いの一環としてレースに復帰する、何て言ってるランスだけど何となく狙いはスポーツビジネスにあるんじゃないかと。

It may not be unveiled next week, but the word is that Armstrong is involved in a possible buyout of Tour organisers Amaury Sport Organisation from its parent company the Amaury Group.

Furthermore, Armstrong may saddle up in the deal with Hein Verbruggen - the former president and now vice-president of cycling's world body, the Union Cycliste Internationale. Some say it may be an Armstrong-UCI deal.

とあるように狙いはUCIとASO、つまり自転車競技連盟とツールドフランス主催団体(その他フランス国内でのゴルフトーナメントやマラソン等の主催権利を持つ)。何だか一選手だけじゃなく自転車競技全体に強い影響を及ぼす存在になろうとしているような・・・。それがドーピング撲滅等競技の清浄化に向かうのであればいいのだが。。。



追記

スペインのマルカ紙は「アームストロングの加入によりコンタドールのチーム離脱も有り得る」と報じていたが、チームウェブサイトの中でコンタドールは「プロスポーツ全般を見ると、チーム内に2〜3人のチャンピオンがいても不思議ではない。世間はチーム内の軋轢を期待しているようだけど、ランスに対して悪い感情は持っていないよ。彼は僕の模範であり続けたし、彼の加入は僕のモチヴェーションを上げてくれる。もちろん僕の2009年シーズンの目標は明らか。ランスやチーム首脳陣と来シーズンに向けて話し合わないといけない」と述べている。

結局アスタナはいいとこ取りだ(笑)

まぁ後何年できるか(やる気があるか?)わからない、けど大注目を集める人も大事だけど今後の帝王になれる人はもっと大事だよね。多分ご機嫌を損ねないように何らかの取引なり約束を取り付けただろう。

だけど大事なこととして、ランスがアスタナに加入したことで、チームがツールに出られることがほぼ確定したこと。

 自転車ロードレース、ツール・ド・フランスの主催者は25日、2005年まで7連覇し、このほど現役復帰を表明したランス・アームストロング(米国)の来年の出場について、所属チームのアスタナに今後ドーピング違反がない場合は認めることを明らかにした。

 アスタナは過去のドーピング違反により、ことしの大会に参加できなかった。(AP)

コンタドールも感謝しなきゃいけないかもしれない。

*1:特に日本で売れそうだ