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日々の生活あれこれ。趣味のロードバイクと猫との生活など

スポーツとドーピング

自転車競技界でまた大きなドーピング疑惑が起きているらしい

渦中の人はフランクシュレック。今年のツールでマイヨジョーヌを着用したこともある、Team CSC-Saxsobankの選手だ。

At its epicenter was Doctor Eufemiano Fuentes, the alleged mastermind of a vast blood doping network. When police raided his laboratory in May 2006, banned substances, blood bags and a list of around 200 athletes’ names, including 50 or so cyclists, were reportedly found.

とある医者のラボを警察が捜索したら50人のサイクリストを含む200人以上のアスリートの血液が発見されたというもの。以下の記事にてシュレックは"ドーピング使用"に関しては否定したが、医師のスイス銀行口座へ約70,000ユーロを支払ったことは認めているようだ。

● He has confirmed that he has made the bank transaction to the Swiss account in march 2006, in order to receive training advice by experts who presumably worked with some of the biggest names in the sport. At the time, Fränk Schleck had no reason to believe that this was not the case. There was no suspicion on his behalf of any unlawful action. He interrupted the contact after taking advice from his father and his near friends.

ただ70,000ユーロっていうのはJPY10,000,000円以上にもなるお金。

  • シュレックグランツール覇者、というわけではない(そこまで高年俸ではない)
  • 現役選手の(選手としての)最高年俸はアレハンドロ・バルベルデの4億円(らしい)
  • "トレーニングの助言"に対して70,000ユーロはいくらなんでも多すぎないか?
  • 助言、ではその後の自分の努力がものをいうのであって、即効性はあまりないはず。そんな不確実なものに巨額の費用を支払うか?

以上のようなことから正直何もないってのはないだろう。先日のRiccoだってパフォーマンスを怪しまれて何度も何度もテストを受けたが大部分はすり抜けてきて、ツールで毎日テストされてやっと黒となった。確かに証拠がない段階で捕まえるべきではないので、選手がやっていないと言えばやっていないのだけど、レースの際の検査は厳しくするか何かしら新たな対策を取る必要があるだろう。


またランスアームストロングは、フランスのアンチドーピング機関から99年のツールの時の血液サンプル再検査を拒否した。これは禁止薬物となる基準自体が大きく変わっているし、今更騒いで検査する必要はないと思う。ランスがあまりにずば抜けていたのは事実だけど、何度も検査したにも関わらずドーピングとなる証拠が出なかったのも事実だから。


別のスポーツの話だけど・・・

おまけ: 相撲協会と自転車Pro Tour

似てなくもない...

* 身体一貫で出世した人達がでかい顔してふんぞりかえってる。
* 正直、頭のほうは...いまいち。
* チーム(部屋)の数は決められており、年寄株みたいな権利を売り買いしてチーム所有者になる。
* 閉鎖的体質。マフィアも真っ青。
* 経営センスはゼロか、マイナス。

相撲の場合は現在法廷で八百長も争ってはいるが・・・。

SportsScientsts.comの記事は08北京五輪100m&200m金メダリストのボルトについて。2001年から2008年までの100、200、400mの記録を載せていて記録の伸びが異常に大きいこと、マリオンジョーンズ等ドーピングが発覚した大物選手も何度もテストをすり抜けてきた事等をあげてボルトもドーピングをしているのでは、と疑惑を投げかけている。


近年、日本のプロ野球選手がバブルの頃でも1億円プレイヤーがいなかったことだけでもよくわかるけど、プロスポーツに巨額のお金が流れるようになって選手の倫理観を失わせる程になっている。サイクリングの世界ではしばしばドーピング問題が発覚するけど、サッカーでは話が持ち上がってすぐ消えたり、野球(MLB)でも告白があっては消えたりして結構もみ消しているのではないか!?と感じる。

スポーツはその個人の選手がプライベートで何をしてもいいけど、ルールにのっとった上で競い合うから見ていて熱くなれるし、ドラマが生まれるのであって、"ズル"をしている選手はいてはならない。最近は自転車ばっかりとりあげるけど、ある意味自転車はずっとドーピングと戦い続けているので他の競技よりは進んでいる・・・と思っている。各個人選手の倫理観任せ、何て曖昧な解決方法にしたくはないので、選手にひどい苦痛がない程度に何らかの解決策を見つけて欲しい。