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日々の生活あれこれ。趣味のロードバイクと猫との生活など

生きている感じのしない日本の政治。

日本は民主主義が定着し、経済的にもかなり裕福な国だ。
第二次世界大戦から60年が過ぎ、多くの人のその後の努力のおかげで戦争も60年以上起きていない。

とても平和でいい国だと思うのだけど、なぜか豊かじゃない、という声がよく聞こえてくる。最近はいざなぎ景気を超える長い景気回復、などと言われているが実際はマイナスではない、状態が続いているだけなのでそれまでのマイナスを考えると以前とは全く質が違うし、近年の雇用の増加は非正規雇用が中心なので消費だって冷え込むのは当たり前だ。儲かっているのは他国でも製品を販売できるグローバル企業と政府から手厚く保護されている業界、倒産寸前になっても公的資金を投入して助けてくれる金融業等だけだろう。日本は国外との取引量がGDPの8%で、あれだけの国内消費があるアメリカでさえ12%、ドイツなどは40%もあるというのだから、いかに国内取引に頼っているか、言い換えれば国際競争にさらされていないかがわかるだろう。

農業などは価格統制という名の下にかなりのお金を補助されている。白菜、大根は今年豊作だったらしいけど、逆に余ってしまうので相当量を処分してしまうそうだ。そして政府が農家への保証として2億5千万円を交付することを決定済みだ。豊作であればその分消費者は安くいいものが食べられると思うのだけど、農家の保護が大事なようだ。


今の日本の政治は国民に目が向いていないと思う。
前々から言われているように問題を先送りにして、マスメディアと結託し愛国心などといった言葉で悪いものをごまかし、世間の目を都合の悪いことからそむけようとしているように感じる。

3年くらい前の選挙で二大政党制ができる空気になったにもかかわらず、その後議員のスキャンダルやらつまらない問題で民主党は常に大事なところで転んでいる。おまけに選挙で勝てないので今回の教育基本法改正にも反対したところで大勢に影響はなく、しばらくしてちょっとした条件で合意してしまうことになる。
踏みにじられた教育基本法審議 安倍アナクロ強権政治の誕生
教育基本法は理念法だけどその法律を変えることが今一番重要なのだろうか。愛国心教育をなぜそれほどまで実現したいのか理解できない。それよりも教育に関して考えなくてはならない問題は多いだろう。


そして北朝鮮問題だ。

メディアは大抵北朝鮮は悲惨な国だ。
独裁国家で国民は飢餓に苦しみ、核兵器保有国となりいつ戦争をしかけてくるかわからない。

といった論調で報道しているが果たしてそうだろうか。
確かに独裁国家だし、いい国とは言えない。
拉致を国家的に行った行為は許されるべきものではない。

ただ日本一国で反北朝鮮をやっていても何も変わらない。
拉致被害者に大してはかわいそうだと思うけど、そればかりを強調して報道してばかりでいいのだろうか。それだけにこだわって、自体が前に進まないと、日本が知らないうちに他国からはしごをはずされ、いつの間にか孤立してしまいそうで怖い。
DPRK not nuke country, US, Japan, ROK reaffirm

Japan has joined the United States and the Republic of Korea (ROK) in agreeing not to recognize the Democratic People's Republic of Korea (DPRK) as a nuclear weapons state, the Japanese Foreign Ministry said Monday.

政治的言葉だろうけど日本政府が北朝鮮を核保有国と正式に認めていないということを知っている人がどれくらいいるのだろうか。

日本の外交が下手、といわれているのが基本的に日米安保にこだわって外交を拒否してきたからだと思うけど、アメリカがアジア地域を独立させようとしている以上、日本も中国や北朝鮮、韓国ロシアとの関係を見直し、この地域での役割を考えるべきだ。中国だって社会主義国家という面を残しながらすでに市場経済の体制は出来上がり、世界の市場となってきている。北朝鮮だって中国の市場の一部に慣れればその市場でものの売り買いが成立し、経済は徐々にまともな方向に行く可能性がある。経済的に潤えば独裁は中々変わってはいかない。


そして知ってか知らないでかはわからないけど、
低収入でもしっかりと税金を徴収する国、日本

 世帯構成別の国際比較がでているが、それを見れば一目瞭然だ。例えば、夫婦と子ども2人の4人家族の場合、所得税の課税最低額は、次のようになっている。

日本 325.0万円
イギリス 376.7万円
アメリカ 378.5万円
フランス 410.7万円
ドイツ 508.1万円

 つまり、ドイツでは年に508万円稼いでも所得税を払わなくていいが、日本では年に325万円を超える額を稼いでしまうと、所得税を払わなくてはならないということだ。

 家族構成が変わっても、日本の低さは変わらない。ほとんどの場合、日本の課税最低限は先進国のなかで、もっとも低いレベルなのである。稼ぎが少なくてもしっかりと税金をとられているのが日本という国なのである。

税率はドンドン高くなっている。
消費税といった社会的インパクトが高い税は頻繁には上がらないが、細かなところで改定は進み、いつの間にか税率は高くなっていく一方だ。


政治なんてよくわからないから上の人に任せて、自分たちは黙っておこうという態度はよくない。
あまり政治に対してモノをいえる機会はないけど、日ごろから自分たちの身の回りのこと、自分たちが住んでいる国のことも考えていくことも大切ではないだろうか。