Off on and assortment

日々の生活あれこれ。趣味のロードバイクと猫との生活など

日本では倫理問題、だけどインドではビジネス。

インドで急拡大する医療市場 注目は代理母出産ビジネス
大規模引用ですが。
最近日本では代理母出産や臓器移植の問題がかなり世間をにぎわせました。子供を産みたいけど産めない、何とかして生きたいけどこのままでは生きられない。そうした人たちにとっては希望を与える手段かもしれないけど、倫理的、法的に簡単に許可できないと議論が活発になっています。

その問題も日本とインドでは扱われ方が全く違うようです。
まずやはり人は多いけど収入が少ない。
となるととにかくお金が稼げる代理母出産を積極的に行うケースも多いそう。もし自分が結婚した相手と子供を持てない状況だったら・・・と考えると簡単に答えを出すことはできませんが、今の段階ではちょっと違和感を感じます。

そしてふと気になったのが代理母になることを望む人は何度も志願するのでしょうか?インドでは人からお金を恵んでもらうために子供の腕を切り、観光客等からお金を恵んでもらいやすいようにするケースもあるそうです。その人の一生はそこで決まってしまいますよね。そんなことがあるような国では、何度も子供を産む人も出てくると思いますが、母体にいいとは思えません。高額な報酬を与えるから、といって無理強いしたり、一人の人が何度も行うべきではないと思います。

 インドで代理母を希望する女性が多いのは、代理母になることによって得られる報酬が、家計の重要な収入源となるからです。インドの2005年の1人あたりGDPが705.5ドルですから、代理母出産を引き受けることによって年収の何倍もの収入を得ることができるというわけです。特に貧しい農村部では、代理母になることを希望する女性が多いということです。夫も妻が代理母になることを応援してくれます。

ヒンドゥー教の世界では、子供を産むことを奨励

 また、インドでは宗教的な理由から女性が代理母になることを許容する文化があります。すなわち、国民の80.5%が信仰するヒンドゥー教の世界では、子供を産むことが奨励されており、子供をつくることができずに悩んでいる夫婦に対する同情心が非常に強いということがあるのです。生前に善行をすれば、死後に報われるという考え方があるヒンドゥー教では、女性が代理母になることも大きな善行のひとつと考えられています。

 米国では、代理母出産をした女性が、その後、依頼者の夫婦に対して親権を主張してトラブルになるケースも多いのですが、インドの場合には、事前に親権を主張しない旨の契約書を取り交わすため、親権をめぐるトラブルはほとんど発生していないようです。
インドの代理母の正確な数は把握されていませんが、過去3年間で2倍になったともいわれています。

人口の多い発展途上国でむやみに代理母出産が増えないことを願っていますし、この問題は適当に議論して終わり、にしてはいけないなと感じました。