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日々の生活あれこれ。趣味のロードバイクと猫との生活など

頑固な男を動かしたもの

Saxo bankは2009シーズンをCerveloではなくSpecializedに自転車をスイッチした。

Saxo bank(旧Team CSC)監督のRiisは機材に対するこだわりが非常に強い人のようで、サーベロの自転車も長年の関係を持ち、CSCが使ったからこそここまでメジャーなブランドになったのかもしれない。そんなチームが自転車を変えた理由の一つがこのサービスかな、と思った。

BG FITと呼ばれるフィッティングサービスをスペシャライズドのチームがSaxo Bankのライダーに対して行ったようだ。ファビアンカンチェラーラの能力に驚きつつもより快適に長く力が出し続けられるように、非常に細かなフォームの指導を行っている。他の選手もサドルが低かったF・シュレックはサドルを上げたり、他にも膝の動きだったり肩胛骨の辺りだったりの動きを指摘されてフォーム改善に励んでいるそう。


面白かったのはこれを行うチームをスペシャライズドが抱えているところ。
ただフレームをチームに供給するだけでなく、こういったサービスも合わせてのスポンサードなんだろう。今年はエアロな形状のフレームが微妙に流行しているけど、今後フレームメーカーはただカーボンでフレーム作って軽量です、と言っててもプロツアーチームのスポンサーには選ばれず、こういったフィッティングサービスだったりTimeのようにステムや小物を含めて"モジュール"としての完成度をウリにしたりと何か特色を出していかないと厳しいのかもしれない。

そういった部分ができない小さいメーカーは淘汰されてしまうかも・・・と思うけどムセウバイクのように往年の名選手の冠を付けたバイクメーカーが誕生し、プロツアーチームではないけどプロへバイク供給を開始したりと動きがある。思えば自転車メーカーはそういった動きの繰り返しなだけかもしれない。


ちなみにムセウバイクはフラックスファイバーとカーボンのハイブリッドフレームをウリにしているメーカー。既にカーボンの次が動き出している・・・のかも。でもやっぱり車産業からの転用だ。

とりとめがなくなったけど、スペシャライズドのフィッティングサービスを受けてフォームを変更したSaxo Bankのライダーが新しいフレームで勝利を量産できるか、特にカンチェラーラが得意のTTがより強くなるかとか見物。今年はジロで長いタイムトライアルがあるのでそこでの活躍も楽しみだ。