Off on and assortment

日々の生活あれこれ。趣味のロードバイクと猫との生活など

ツールドフランスとは一体なんだったのか!

意気消沈、一気にレースなんざ見る気がなくなる事件

しかしフランスアンチドーピングエージェンシーは、以前からリッコのパフォーマンスを疑問視し、開幕のブレストから複数のアンチドーピング検査をリッコに課していた。

The Italian from Spanish team Saunier Duval was part of a targeted group of riders. Since the start of the race in Brest, the AFLD performed numerous anti-doping tests on him, at least four according to L'Equipe.

(悪意を持って受け取れば)どうやらフランスの検査機関はリッコを逮捕したくてしたくてしょうがないところにヌケヌケとツールに来たものだから初日から検査漬けにして、証拠検出!→逮捕、と受け取れる。

勿論自分がSaunielDuval-SCOTTチームも、Riccoも好きで応援しているから贔屓は全開で入ってる。だけど今年からバイオパスポートなる新システムを導入したし、選手の話では絶え間なく検査がありこんな状況でどうやってドーピングすればいいんだ!という検査の多さ。選手の現在地は常に各国の自転車連盟に通知しなくてはならないし、しかも今年のジロデイタリアは特に何も検出されず、春先のレースも問題なかった。リッコ自身血液中のヘマクトリット値が通常値より高くプロ入りが危ぶまれ、UCIに出向いてヘマクトリット値が高いのは元々の体質であることを実証までしている*1。そんな彼が何か薬を使うだろうか?前年にはイバン・マヨが同様に第二休息日で出場停止処分を受けたのも当然知っているだろうに。

チームは撤退、リッコは新人賞ジャージ、山岳賞ジャージを失い、チームは成績一位を失い、ピエポリのステージ優勝も無くなるのだろう。


勿論リッコが本当にドーピングをしていたのなら許されることではない。精密検査をして黒だった場合は厳しい処分をしてもいいと思う。だけどツールドフランス中のドーピング発覚の多さとそれで優勝候補だったりステージ優勝している選手がどんどん去っていくのは何なのか。検査機関がフランスのものなのはなぜ?他国の機関を入れてダブルチェックにはできないのか?A、B二つの検査をするはずなのだけどA検体が引っかかってすぐに"逮捕"となるのは厳しすぎないか?後々白だった場合に失うものが多すぎない?頭の中は混乱してうがったものも含め疑問が山のように出てくる。大体「パフォーマンスに疑問を持って検査を課した」なんて言葉が検査機関から(?)出てくるなんて信じられない。


リッコは人気選手でEuro Sportのテレビ中継でもアナウンサー等がサウニエルのユニフォームを見た瞬間Ricco、Ricco叫ぶ程で誰がエースなのか全くわからなかった。そういった声援に応えるためにしてしまったのか、それとも無実なのか・・・。自分なんてただ自転車が好きなだけだけ、ドーピングについて何が駄目とか詳しく知ってるわけではないけれど、プロの選手には憧れを持つしチームの戦略があり、熱い個人の戦いがあるロードレースも本当に面白い、魅力があるスポーツだと思う。ジロデイタリアではディルーカがゼロか百かでアタックしたのも面白かったし、リッコやコンタドールが競っていた姿には本当に熱くなった。トッププロがしっかりしていてくれないと、もうレースを見ようって気がなくなってしまう。


今はただ、混乱と悲しみが入り交じってがっかりしている・・・。


去年のツールドフランスもこんな感じだったのかなぁ