第四のコンポ
そうこうしているうちにCYCLE SPORTS12月号にて四番目のコンポとしてグランコンペ・ゼロというコンポが発表されていた。ブレーキ&ヘッドパーツメーカーのヨシガイと台湾のマイクロシフトが3年程度開発を進めて今回の発表に至ったそうだ。シフトレバーのデザインはグランコンペ-シマノ、カンパニョーロ-スラムといった形だ。以下雑誌からの引用。
4つのシフトレバー、リヤディレイラー、フロントディレイラー計3点の重さと価格の比較。
- グランコンペ 696g 6.5万
- デュラエース 674g 6.2万
- レコード 583g 13.4万
- フォース 570g 9.9万
詳しくはCYCLE SPORTS12月号P75を。
シフトレバー等軽ければいいわけではなくレースでの実績や耐久性が注目されるのでしばらくはシマノ、カンパの座は揺るがないと思う・・・が実際にスラムはツールドフランスでも使用されているわけで今後、消費者にとっては選択肢が増えていくことになるだろう。競争が起きるのでそれはそれで有益なことだ。
これは自転車業界にも近年の資本の統合、集約の波が押し寄せてきたことと無関係ではないだろう。小さい企業は大きな企業に合併していかないと経営が難しい時代にあって自動車業界は10年くらい前から会社の規模が大きくないと生き残れないとの考え方から買収が相次いだ。日本企業も例外なく日産はルノーと、マツダはフォードの傘下に、生き残っていたスバルはトヨタと資本提携した。全てがうまくいったわけではないが当時はアメリカもヨーロッパも日本も同じような空気の元合併を進めていた。それが自転車業界にも一回り遅れてやってきた。それぞれ別分野の企業が合併したり、大資本が参入したりした結果としてグランコンペのように新しいコンポが生まれたのだろう。コンポはまだいいけどフレームでこういったことが起きると小さいけどいいものを作っているようなメーカーはどんどん買収されて”らしさ”がなくなっていってしまう予感。利益は人件費が高いようなところではなく台湾とかで他のメーカーのものと一緒に大量生産した方が出るのだろうけどそういったメーカーにいい印象はつきません。別に生産地がどこであろうといいものを作っているのなら気にしないけど、後々で変えてウリが消えてしまっては元も子もない。
最後にSRAMのCM。