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youtube,ニコニコ動画を超える動画サイト@中国

 これは衝撃的だった。15分という規制があり、各国のテレビ局からの要請があり、違反した際には訴えられて裁判になる可能性もあるyoutube等今までの動画サイトに比べ、このyouku.comはファイル容量こそ制限はあるようだがパラダイス、もといカオス状態だ。

 何がすごいってスタジオジブリの映画すら一本丸ごとあがっている。ディズニーもあるし放映中のガンダム00の先週放送分すらバンダイの広告付で、中国語字幕が付いて見ることができる。誰がアップロードしているのか知らないが著作権なんて全く気にしていない様子。その視聴数は以下のニュースにある通り、Google買収時のYoutubeは超えているそうだ。

 これのサイトは海賊版DVDすら超えていると思う。海賊版も安価とはいえ視聴には"料金"を支払って購入する必要があったからだ。しかしyouku.comに全ての動画が存在するような状況になると(既になっているのかもしれないが)、画質に問題があるとはいえインターネットにさえつながっていればかなりのコンテンツは無料で見ることができてしまう。そしてコンテンツを供給している国、地域では(特に日本では)B-CASのようなものがテレビやレコーダーに付けられ視聴の幅が狭まって非常に扱いにくいものになっている。使う側にとってはネットで見れればそれはそれで便利だと思うけど、それでは供給する側が追い詰められてしまうのではないだろうか。テレビの視聴率が落ちるのも納得だ。企業の側は10億人を超える人口を持つ中国にはモノを言えないのだろうか。

 こうなるとAppleiPhone/iPod touchについてるYoutubeボタンはあまり意味を持たず、"動画視聴ボタン"に切り替えて欲しい位だ。

 今のところ適正な範囲でコントロールされた著作権のあり方を想像することができないことがアニメ、テレビ等の放送業界の先行きを暗いものに思わせる。

 世界は既にフラットであり鎖国することはできない。