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SoftBank's Policy

ソフトバンクの料金体系、このままで大丈夫?
先日華々しく新機種を発表したソフトバンクだけど料金体系も変えていくようだ。

一つにはインセンティブモデルという販売方法を止めたいという思惑があるみたい。

 日本では、インターネット接続やメール送受信、カメラによる写真撮影など、さまざまな機能を備えた携帯電話が当たり前。流通している携帯のほとんどは高機能で、しかも安価に購入できるという特異な状況にある。これは、SIMロックを前提にキャリアが独自端末を開発し、流通・販売を行っているためだ。

 このビジネスモデルでは、端末メーカーは国内の特定キャリアにしか製品を納められないため、端末メーカーがワールドワイドへ展開しにくいという問題が起きる。日本独自の通信規格であったPDCから、世界標準のW-CDMAへ移行しても、日本メーカーがなかなか海外展開できない理由の1つはここにある。

 一方キャリアは、高いコストを自社で負担しなくてはならない。非常に単純化した例を挙げると、5万円の携帯が1円で売られていたとすれば、4万 9999円はキャリアが負担することになる。このコストはユーザーが支払う携帯電話料金にかかってくる。端末開発・購入に必要な販売関連経費は、キャリアの出費の中でも大きな割合を占めている。苦しいのは端末メーカーだけでなく、キャリアも同じなのだ。

 ただ、キャリアはこの負担をユーザーからのデータ通信料や通話料などで補完するというスタンスで、ユーザーが長い期間、機種変更をしなければインセンティブ分を回収できる。キャリアとしてはインセンティブ分を回収するまでの期間は、同じ端末を使い続けてほしいというのが本音だろう。

前々からデジタルカメラPDA並の性能を持ち、それでいて通信もできる・・・開発費もかかっているはずの携帯電話が何でこんなに安く買えるのか疑問に思っていた。それは上記のようなインセンティブモデルという体制の下でDoCoMoVodafoneといった携帯電話の会社が販売費を負担してきているからだった。(そういった負担にも関らずあれだけの利益がでているのはすごいことだが・・・)

インセンティブモデルは顧客に対し、安価に(それでも最近の端末は不要な機能が満載されていて十分高いが)端末を提供できるメリットがある。逆にキャリア側にとってはコストがかかること、それに長い期間使ってもらえなかった場合(新規購入、即解約等)はコストを回収できない。

そしてそれ以上にメーカーにとっては大きな負担になっているはずだ。
近年携帯電話の端末は約半年に一度新モデルが発表される。それはキャリア側の予定として決まっていて、新しい技術があろうがなかろうが、とにかく何か端末を発表しなくてはならない。そのため短い期間での開発を余儀なくされている。そしてユーザーは安価に端末を買い求めるので、補助金を出してくれる特定キャリアにしか端末を提供できないので世界に向けて端末を提供できない。世界の5台メーカーの中にはPanasonicやシャープ等は順位に入ってなく、イギリスの企業ではあるがSony Ericssonが唯一ランクインしているだけだ。逆にノキアモトローラは日本ではあまり端末を出していない。

またインセンティブモデルの制約の中ではメーカーはキャリアの要求にこたえなければならず、カメラは必須といわれれば搭載するし、次はオサイフケータイといわれればなんとしてもICチップを搭載しなくてはならない。独自にユーザーのニーズを調査し、必要な機能だけ判断して搭載するといった自由もない。結果携帯電話の機能を全て使い切るばかりか、知らない機能すらある。



それに対してソフトバンクスーパーボーナスという制度と、端末をより幅広いメーカーから仕入れることで答えを出したわけだけど、同時にユーザーにも要求を出してきた。

総合カタログから消えた「ハッピーボーナス」と「年間割引」

また水没などで携帯を壊してしまった場合にも、壊してしまった機種の残りの代金を支払う必要が生じる。

・・・・・・

10月1日以降も、約款上のサービスが消えることはないので、ハッピーボーナスや年間割引での契約も拒否はできないが、基本的には受け付けないことになる予定だ」とのコメントを得た。

つまり新規ユーザーは端末選択の自由を得たが、それは旧来からのユーザーの犠牲の上に成り立つ・・・のではないか。現状のままでいれば年間割引は存在するが、機種変更の際にそれは全て無効になってしまう!!

これでは今までずっと端末を使ってきた人はなんだったんだろう。

これまでJ-PhoneVodafoneSoftbankとキャリアが変わってきたわけだけどJ-Phone時代はカメラ搭載端末を最初に出し、ドコモがショートメッセージだった時代により使いやすいメールサービスを展開してユーザーを獲得してきた。その後停滞した時期もあったけど、ユーザーはメールアドレスの変更にもめげずにキャリアについてきた。変化が起きるときは痛みを伴うものだろうけど、これはちょっと急ぎ足過ぎないか・・・。

Vodafoneのユーザーを奪うための制度、と揶揄されたMNPを行う際に元気なソフトバンクを示せ、今まであまり変化がなかった携帯電話業界に競争を持ち込みDoCoMoauによりよいものを、と思わせてくれるのはいいことだけど、他キャリアユーザーながら、このソフトバンクの料金体制には疑問を持った。

今までvodafoneを使ってきた人は長期割引がなくなることを覚悟しなくてはいけないのか・・・。*1

*1:・・・とめちゃくちゃ批判的に書いてしまったが、vodafoneDoCoMoと違い年間割引+継続割引みたいな制度ではないようで・・・。結局のところ割引率は変わらないけど、携帯がたとえば5万円くらいの価格になって、2年くらい機種変更はできません、するならお金を満額払ってください、ということだ。これってうまくいくのかな?